質問箱

産後うつ病のリスクについて

【質問No18】

これから出産を控えていますが、産後うつ病が怖いです。どのようなタイプが産後うつ病になりやすいかはありますか?

【回答】

わかりやすく言いますと、産前にストレスがなく家族仲も良い場合は産後うつ病のリスクは下がるため、出産まで安心して落ち着いた生活を送ることが大切です。

よく言われていることとしては当たり前のようですがこれまでにうつ病の既往があれば産後うつ病のリスクは高いと言われています(Davé, Petersen, Sherr, & Nazareth, 2010)。

スウェーデンでの大規模スタディ(Silverman 2017)では707701人の単胎出産を経験した女性の中で産後1年以内に発症した4397例の産後うつ病を調べています。ここでもうつ病の既往歴がある場合は圧倒的に産後うつ病になりやすいとなっています。うつ病の既往のない女性での産後うつ病のリスク比(RR)は若年での出産であること(RR2.14)、吸引や鉗子分娩(RR1.23)または帝王切開(RR1.64)、早産(RR1.36)でのリスクが高いことが報告されています。また逆に産後1ヵ月目以降は産後うつ病のリスクはかなり低下しました(RR 0.27)。

また、過去のメタ解析(Tatano 2001)では産後うつ病のリスクとしては下記のものが言われています(数が大きいほどリスクが高いです)。

出生前うつ病(0.44~0.46)、自尊心(0.45~0.47)、育児ストレス(0.45~0.46)、出生前不安(0.41~0.45)、ストレス(0.38~0.40)、社会的支援(0.36~0.41)、夫婦関係(0.38~0.39)、乳幼児の気質(0.33~.34)、マタニティブルー(0.25~.31)、社会経済的地位(.19~.22)、および計画外・望まない妊娠(0.14~0.17)などが言われています。

これらが複数当てはまる人は要注意でどれかサポートをお願いするなど事前に対策をとっておいた方がいいかもしれません。

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