精神医学情報

双極性障害の再発・再燃予防について

双極性障害の再発・再燃予防についての研究が今週、精神科のトップジャーナルのひとつであるMolecular Psychiatryに出ましたので簡単に紹介です(Kishi 2020)。

それによると、うつ病エピソードのみの再発・再燃予防であれば、アリピプラゾール+バルプロ酸(RR=0.27)、リチウム+カルバマゼピン(RR=0.29)、ラモトリギン+バルプロ酸(RR=0.47)、クエチアピン単独(RR=0.48) という順です。

次に躁病エピソードの再発・再燃予防であればアセナピン単独(RR=0.21)、 アリピプラゾール注射液(RR=0.30)、リチウム+カルバマゼピン(RR=0.30)、オランザピン(RR=0.35)、リスペリドン注射液(RR=0.35)、リチウム+バルプロ酸 (RR=0.40)、アリピプラゾール(RR=0.42)という結果です。

なお、もちろん双極性障害はどちらか片方ではないため両方の予防が必要なのですが、アリピプラゾール+バルプロ酸は、躁病、うつ病ともに再発・再燃率を低下させる最も優れた組み合わせという結果になっています。またリチウム+カルバマゼピンも同様に両方ともで上位に位置しておりいい組み合わせだと言えそうです。単剤で言えばアセナピンも双方で優秀な結果でした。

ただこれらはまだまだ十分な研究数とも言えないですし、そもそも全ての組み合わせが行われているわけでもないためあくまでもこの結果は参考程度かなあと思います。今後も更なる再発予防の調査が必要かと思います。

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