質問箱

アシタノワダイの「うつ病の闇」について

【質問No15】

YouTubeのアシタノワダイで「うつ病の闇」というタイトルで「製薬会社と精神科医は抗うつ薬を処方し抗うつ薬依存者をわざと作らせて薬を売って儲けている。」というような内容がありました。本当でしょうか?

【回答】

このような話は時々聞きますが、それは間違いかと思います。

抗うつ薬を処方しても多くの医者は儲かりません。

少なくとも私には1円も入ってきません。実際の外来では患者さんにとって症状が良くなるならば処方したいと思いますし、そうでなければ出しません。多くの医者がそのような考えだと思います。

大学病院や民間の病院、クリニックなどで長年勤務していていますが、製薬会社から抗うつ薬を出してくださいというようなことをお願いされたことは一度もありません。

また、私は勤務医で外来の数も多いので日々忙しいのですが、どうにかして患者さんをよくして外来の数を減らしたいと考えています(外来の数が少ない方が一人一人に時間もかけられるので)。

また、製薬会社からではなく病院やクリニックの院長からも「患者の数を増やすために抗うつ薬を出し続けるように」と指導を受けたことも一度もありません。

時々このような陰謀論のような話題を聞きますが、抗うつ薬の効果判定の難しさにもあるのかもしれません。採血などでうつ病の診断がついたり重症度がわかったりするわけではないため、再発のリスクが怖くどうしても薬を減らしにくい場合もあります。そのような中でもしかしたら、何かよくわからないけど薬を続けられている。これは儲けのために違いないという話になるのかもしれません。

ちなみに抗うつ薬は依存性はほとんどないと言われています。急に止めると頭痛などの離脱症状が出る場合がありますが、徐々に減らしていけば問題なくやめられることがほとんどです。

1日でも早くうつ病のメカニズムが解明され、バシッと効く抗うつ薬が出てきて欲しいものです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です